訪問看護師は今需要が高まってきています。
そこで、今回は訪問看護師の仕事内容と1日のスケジュールをご紹介していきます。
訪問看護師の仕事内容
訪問看護師を頼む人はどのようなことを求められているのでしょうか?
主な仕事内容をご紹介していきます。
健康観察
訪問看護を利用する方の中には、病院にかかっていたけれども症状がある程度落ち着いてきて自宅での療養を指示されている方もいます。
急変する可能性は低いと言えますが、病状が悪化していないかを定期的に検診する必要があります。
訪問看護師が実際にチェックした記録が今後の治療方針を決める材料になることもありますので、利用者さんとコミュニケーションをとって最近の日常での変化を聞きながら健康観察を行う必要があります。
日常生活をサポートする
利用者の中には、自分1人では入浴や食事ができないという方もいるので、そのような利用者さんの日常生活をサポートするのも訪問看護師の仕事の1つです。
より衛生的で快適に利用者が生活できるような補助を行う必要があります。
医療的なケア
利用者さんによっては、医師から医療ケアの指示が出されている場合もあります。
そのような利用者さんは医療ケアも行う必要があります。
点滴やカテーテルの交換などが必要な場合もあるので、現場で看護師としての経験を活かすこともできるでしょう。
緩和ケア
利用者さんには、末期がんなどで継続的な治療をやめて、自宅で最期の時間を過ごしたいと考えている人もいます。
そのような方の場合は、より自分らしい生活を送ることができるように、痛みなどをコントロールする治療を行う必要があるので、医師の指示に従い訪問看護師が緩和ケアを行います。
利用者さんの精神的サポート
訪問看護師が行うのは、利用者さんの身体のケアだけではありません。
利用者さんがより自分らしく自宅での生活を行うことができるように、今困っていることやツラいと思っていることをしっかりと聞き取って、医師や担当のケアマネに相談をし、その人に合わせた治療プランを聞く必要があります。
また、ご家族の中にも誰にも相談することができずに悩みを抱えている方もいるようです。利用者さんだけではなく、家族の気持ちを楽にできるようにサポートすることも大切な業務の1つです。
医師やケアマネとの連携
訪問看護は、看護師だけで行うのではなく、医師や他の介護スタッフと連携してチームとしてサポートする必要があります。
そのため、医師や保健師・薬剤師・介護職員と意見や情報を交換することによって、より利用者さんに合わせた看護を行うことができます。
訪問看護師の1日のスケジュール
では訪問看護師はどのようなスケジュールで業務を行っているのでしょうか?
私のとある日のスケジュールをご紹介します。
9:00 出勤
私の場合、9時から勤務スタートします。まずは事業所でその日のスケジュール確認や担当利用者さんの申し送りを行ったり、訪問の準備をします。
9:30 訪問看護スタート
9時半頃から訪問看護の利用者さんのところに向かいます。午前中には1~2件ほど担当するということが多いです。移動方法は車です。
12:00 昼食
12時頃に昼食の時間です。事業所に戻って昼食をとりながら、利用者に関する情報確認を行ったり、書類整理を行います。
13:00 訪問看護スタート
13時頃から午後の訪問看護がスタートします。午後は2~3件ほど回るということが多いです。
16:30 事業所に戻って記録業務
訪問看護が終わると、事業所に戻ってその日の訪問看護の情報を記録したり、情報共有を行います。
訪問看護は看護師だけで行うわけではないので、医師やケアマネにもその日の利用者さんの情報の報告書を作成する必要があります。
訪問看護師は、看護業務以外に事務処理がかなり多いので、そのような業務もしっかりと行うことが重要です。
私の勤務先では、スマートフォンやタブレットで記録ができるようになったので、より効率的に処理することが可能になりました!
18:00 終業
18時頃には業務が終了します。
訪問看護師の場合は夜勤がなく、看護の時間も決められているので、プライベートの時間を大切にすることができます。
中には現場に直行直帰できる事業所もあるようです。
まとめ
いかがでしたか?
訪問看護師の場合、通常の看護業務以外にもさまざまな業務を行う必要があります。
利用者さん以外にもご家族のサポートもする必要があるので、体力と精神力のどちらもが重要です。
ただ、訪問看護師の場合は自分の担当する利用者さんの看護が終われば定時で帰宅できるので、プライベートも大切にしたいという方に向いています。
おすすめ記事